宿願の金メダル目指して

いよいよ北京五輪が開幕する。サッカーの予選は既に始まっているが。
最後に、ソフトボールのことを書きたい。

何度も書いているが、シドニーアテネと、監督を務めた宇津木妙子監督をはじめ、中心選手だった宇津木麗華さんや、今回も出場するルネサス高崎の選手たちと、僕ら夫婦は長年の知り合いだ。じゅんぽろの両親が25年ほど前から彼女達と知り合いで、僕も結婚してから(少し前から)、お付き合いさせてもらっている。
シドニーアテネは、あと一歩で金メダルという戦いを見せてくれた。宇津木妙子監督が厳しく鍛え上げて、日本は常に世界トップを争うチームになった。今回は、この何年かで築いた土台を武器に戦う。

本命は五輪3連覇中のアメリカだ。対抗は日本。オーストラリア、カナダ、中国と続く。
アメリカには正直言って、10回やって1回勝てるかどうか。最後の五輪(ロンドン五輪から除外が決まっている)の決勝戦で、アメリカを破るべく戦いに挑んでほしい。多くて3回は当たる仕組みになっているが、最後に勝たないと金メダルは獲れない。決勝はエース同士が投げ合うので、いつも厳しい試合になる。

では、日本が勝つにはどうすべきか?それは、エース上野(ルネサス高崎)が完璧な投球をすること。そのために予選は、なるべく彼女を温存して決勝トーナメントに臨みたい。

上野は、これまでも書いたが、世界で最も速い球を投げる投手。また、制球力や変化球も抜群だ。他の投手は軽々と打ち崩すアメリカが、唯一ライバルと見ている投手。彼女は日本のソフトボール史上、最高の投手。たぶん、今後も彼女を超える投手はいないのではという存在。彼女と心中するつもりで戦うべき。

ライバルのアメリカは、オスターマンという190センチを超える長身左腕投手がエース。彼女を打ち崩すのは難しい。また、アメリカ打線は上位から下位まで長打力もあり、俊足選手も揃っていて厄介だ。日本が上回っているのは守備力ぐらい。

「この展開になればと勝てる」というイメージは、「上野が完全に抑えて、何とか延長に持ち込み、相手のミスを誘うような形で決勝点を奪う」というものだ。とにかく粘るしかない。打力はアップしていると言われているが、宇津木麗華さんのような勝負強い主砲がいないので、コツコツつなぐしかない。

また、ルネサス高崎所属の他の選手たちにも期待したい。峰・乾・三科と合計4人(上野含む)が出場する。峰と乾は捕手で、どちらが出ても上野との呼吸はピッタリだ。個人的には、若い峰を使った方が良い結果が出ると思っている。三科は、チームではショートを守っているが、代表ではセカンドに回りそう。守備は抜群にうまい。打撃も長打力がある。5番あたりを打つと思うので、勝負強い打撃に期待。

細かいこともいろいろ書いたが、とにかく長年の夢である「金メダル」をぜひ獲得してほしい。そして、感動を与えてほしい。

宇津木妙子監督のことばを最後に。
「練習は裏切らない」